Japanese
Title高機能患者シミュレータにおける非侵襲心拍出量測定
Subtitle機器紹介
Authors上農喜朗
Authors(kana)
Organization兵庫医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume25
Number2
Page202-210
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」非侵襲心拍出量測定装置(NICO, Novametrix, CT, USA)は, 呼気中の二酸化炭素の一部を再呼吸させ見かけの二酸化炭素呼出量(VCO2)と呼気終末二酸化炭素濃度(PETCO2)の変化から, 心拍出量を計算する装置である. 患者に負担をかけることなく, 簡単に客観的な数字を得ることができる. 麻酔・集中治療の分野で人工呼吸中の患者の心機能評価において使用できるモニターである1〜4). しかし, 特殊な使用条件での測定値の信頼性の検証や測定間隔の短縮, 自発呼吸下での測定など解決すべき問題が残されている. このような問題に対して, 高機能患者シミュレータ(HF-PS:High-Fidelity Human Patient Simulator)によるMCO使用のための環境を開発したので紹介する. 「NICOモニターでHF-PSの心拍出量を測定することの意義」心拍出量は生体という無数のパラメータが連携しダイナミックに変化する条件の中で測定せねばならない. 現在, 標準的に用いられている熱希釈法に関しても, 冷水の準備法や投与手技, カテーテルの位置など様々な要素によって影響を受ける可能性があり, 生体はもちろん, 動物実験においても真の測定基準を設定することは不可能である5).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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