Japanese
Title弁置換術を施行した症例における性差による特徴と手術成績-術後脳梗塞と血液粘度を含めた検討-
Subtitle特集-第25回総会シンポジウム『男女差を考慮した麻酔・周術期管理』
Authors荻野隆史*, 金子達夫**, 佐藤泰史**, 江連雅彦**, 竹内靖夫*, 大島茂***, 谷口興一***
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学第2病院心臓血管外科, **群馬県立心臓血管センター心臓血管外科, ***群馬県立心臓血管センター循環器内科
Journal循環制御
Volume25
Number3
Page243-245
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, Gender-specific medicine(性特異性生物医学研究)という概念が定着し始めた1). 女性ホルモンの抗動脈硬化作用は広く研究されており, 心臓血管外科領域においても動脈硬化性病変であるCABG患者およびAAA患者に対する性差による検討は欧米において数多くなされている. しかし性差による弁置換術症例の検討は欧米も含めほとんどない. 性差により弁疾患に傾向があることや2, 3), 心臓自体が性ホルモンの標的臓器であること4, 5)は以前より示唆されていた. 近年, 大動脈弁疾患と動脈硬化の関連についての報告もされてきている6). このため, 我々は弁置換術症例(大動脈弁置換術:AVR, 僧帽弁置換術:MVR, AVRとMVRの2弁置換術:DVR)に対して性差による特徴と手術成績を検討した. また術前血液粘度と術後脳梗塞の関連についても併せて検討した. 「対象と方法」群馬県立心臓血管センターにおいて弁置換術を施行した患者384名(男性206名, 女性178名)を対象とした. 男女各々で, 年齢, 術前診断(大動脈弁狭窄症:AS, 大動脈弁閉鎖不全症:AR, 僧帽弁狭窄症:MS, 僧帽弁閉鎖不全症:MR), 術式(大動脈弁置換術:AVR, 僧帽弁置換術:MVR, 2弁置換術:DVR), 術前動脈硬化危険因子(高血圧, 高脂血症, 糖尿病, 高尿酸血症, 喫煙)合併の有無, 術前血液粘度(谷口-小川式粘度計), 術後脳梗塞合併率, 院内死亡率を比較検討した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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