Japanese
Title外傷性大量出血による周術期心停止患者の生存率と男女差
Subtitle特集-第25回総会シンポジウム『男女差を考慮した麻酔・周術期管理』
Authors小澤章子, 外須美夫
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume25
Number3
Page246-249
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」「女性は男性に比べ大量出血に強い」と古くから言われている. 臨床的にしばしば実感するが, 臨床における大量出血と性差についての報告はみられない. われわれは, 外傷による大量出血患者の手術中に心停止を来たした症例を検索し, 心停止からの蘇生率, 生存率を男女で比較検討した. 「対象」平成6年から15年までの10年間に, 北里大学病院中央手術室に搬入された外傷症例で, 手術室入室から手術中に心停止を来たした症例のうち, 心停止の主原因が大量出血と判断されたものを対象とした. 外傷の原因は交通事故, 転落, 刺創で, 受傷部位は胸部, 腹部あるいは両方の臓器損傷がある症例とした. 頭蓋内出血を有するものと四肢の損傷のみのものは除外した. また, 対象年齢は15から60歳までとした. 検索は, 北里大学病院情報処理センターのデータベースを用い, 過去の麻酔記録を調査した. 「結果」10年間の麻酔科管理症例は50,979例で, 男性は24,918例(49%), 女性26,061例(51%)であった. そのうち, 緊急外傷手術症例で手術時に大量出血で心停止を来たした症例は19例で全体の0.037%で, 男女比は12:7(15〜60歳)で, 平均年齢は, 男性が38歳, 女性が33歳であった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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