Japanese
Title(質問)循環器病薬におけるトランスポーターの役割についてご教示下さい(福岡県:K. Y)
Subtitle質疑応答
Authors家入一郎
Authors(kana)
Organization鳥取大学医学部附属病院薬剤部
Journal循環制御
Volume25
Number3
Page303-306
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」吸収部位から循環血中への薬物移行(吸収過程), その後の臓器や組織への分布, さらには尿や胆汁などへの排泄は種々の細胞膜を介した輸送現象である. 受動的な拡散に加え, 細胞膜に局在する多くの輸送単体, いわゆるトランスポーターが重要な役割を果たす;多くは肝, 腎, 小腸などの消化管, 脳, 肺といった臓器の上皮細胞(あるいは血管内皮細胞)に発現し, 薬物の膜を介した取り込みと汲み出しに関与する. なかでも, 吸収と分布への関与は薬物療法を考える上で特に重要と言える. 各種トランスポーターの意義はその発現部位, 輸送方向性, そして, 基質薬物により左右される. 「薬物トランスポーターの分類」遺伝子塩基配列の相同性, 推定2次構造, 基質認識特性からいくつかのファミリーに分類される. 主なトランスポーターを表1にまとめた. 大きくABCトランスポーターファミリーと溶質トランスポーターに分類される. 前者はATPの加水分解エネルギーを駆動力に, 細胞内から細胞外へ方向選択的に薬物を汲み出す. MDR1(p-糖蛋白の遺伝子名)やMRPsが代表的であり, いずれもがん細胞における抗がん剤耐性の原因蛋白として同定され, その後, 正常な生体組織にも普通に発現していることが確認された.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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