Japanese | |
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Title | 急性冠症候群の病態と治療-男女差も含めて- |
Subtitle | 総説 |
Authors | 小川久雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 熊本大学大学院医学薬学研究部循環器病態学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 26 |
Number | 1 |
Page | 2-10 |
Year/Month | 2005/3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 冠動脈疾患のなかでも最重症型は不安定狭心症, 心筋梗塞, 虚血性の心臓性突然死であり, これらは急性冠症候群と呼ばれている. 急性冠症候群の病態としては, 冠動脈硬化を基盤として, 炎症細胞の浸潤,冠動脈内皮のプラークの破綻, 内皮のびらんから凝固系の冗進,線溶系の低下, さらに血小板凝集能の亢進, さらには冠攣縮が相侯って冠動脈血栓を生じ, 急性冠症候群が発症すると考えられる. 慢性期の再発作予防に関しては抗血小板剤により大きな進歩がみられたが, 治療全体に関しては, まだ十分とは言い難い. また, その危険因子, 予後に明らかな男女差が認められる. すなわち, 女性では糖尿病, 喫煙が心筋梗塞の重要な危険因子であり, 心筋梗塞の予後は女性が悪い. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |