Japanese
Title動脈硬化病変の分子機序におけるVEGFの役割に関する研究の新展開-血管保護か血管病促進か?-
Subtitle総説
Authors大谷規彰, 江頭健輔, 砂川賢二
Authors(kana)
Organization九州大学大学院医学研究院循環器内科学
Journal循環制御
Volume26
Number1
Page11-17
Year/Month2005/3
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract虚血性心血管病に対し, VEGFを中心とする血管新生因子を用いた治療的血管新生療法の臨床試験が実施され注目を浴びている. しかし血管新生療法に伴う副作用について十分な検討がされないまま, 臨床試験が進んでいるのではなかろうか. 最近, VEGFの作用について新しい考えが提唱されつつあり, 血管病態におけるVEGFの役割にはかなりの議論が巻き起こっている. VEGFが骨髄由来細胞動員, 炎症惹起, 平滑筋遊走などの様々の作用を介して動脈硬化性病変や炎症性疾患を悪化させる可能性が指摘されている. VEGFは「内皮特異的血管保護因子」ではなく, 血管病促進作用も併せ持つ「多機能サイトカイン」である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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