Japanese
Title学会主催
Subtitle巻頭言
Authors橋本敬太郎
Authors(kana)
Organization山梨大学医学部薬理学教室
Journal循環制御
Volume26
Number2
Page97-97
Year/Month2005/6
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract薬理学という多くの学問領域にまたがる研究分野にいるせいか, 臨床と基礎にまたがる幾つかの学会に所属し, また役員もさせていただいている. 当然学術集会をお引き受けせざるを得ないこともあり, 昨年, 第21回国際心臓研究学会日本部会を地方都市, 甲府で開催した. 循環制御などの領域も当然含まれるので, 本学会の会員の先生方も参加していただき, 自賛ではあるが, 有意義な足掛け3日間の学術集会を催すことが出来た. とはいえ学会主催ではいろいろ考えさせられた. まず, 循環制御学会をはじめ, 国際心臓研究学会日本部会, 循環器学会, 心電学会, 心臓病学会, ぺーシング電気生理学会, 循環薬理学会, 心脈管作動物質学会などは例年出席していると, 各学会の特徴をどう学術的に出すかが難しい. 幸い国際心臓研究学会日本部会はInternational Society of Heart Researchの一部として国際性を特徴とし, 公式言語は英語, 5-数十人の外国人スピーカー招待など300人程度の参加者の学会としては, 他に無いものもあり, それを踏襲すればよかった. 循環薬理関係で日本人には馴染みの少ないゲストを集め, また心電図のQT延長を伴って致死性の不整脈が先天的にも, 後天的にも発生することが注目され, 我々の教室でもそれに関係する実験をしていたので, それに関するシンポジウムや最近の話題である循環系における再生医療, スタチン系薬物による心血管保護作用などの話題を取り上げた. 教室員にとっては, 自分の研究が世界でどのように評価されているかが分かったようで, それなりの自信を持てたことでも良かったと思っている. 問題であったのは主催における運営, 特に金銭面であった. 小さな学会の割には外国人招待者が多く, 前年は30名以上を招待されたので, 今回は古くからの知人を選び, それも基礎医学者で補助が少ないのでということで, 欧米でも30万円しか出せないがという条件をつけ招待した. 外国人招待の補助をある財団に申請し, お一人分は確保したし, 製薬協も約20回の実績から300万円までの援助をいただいたが, 地方都市の甲府ではコンベンションセンターなど無く, ホテルを使わざるを得なかったことから, 赤字覚悟で準備した. 例年より参加費を上げたことと交通費がかさむことは, 若い研究者を集めるのを難しくさせてしまい, プログラムの良い(?)割りに有料参加者が150名くらいと例年より多くすることは出来なかった. また前年の臨床の会長のときにランチョンを引き受けた企業の半分から丁重に断られ, 現在新薬の開発が殆どとまっている不整脈を専門としていることの不利さを痛感した. 助かったのは山梨に来て20年以上経ち, 地元医師会活動や地元の優秀な若手臨床医と研究し学位を取るお手伝いをしたせいか, 窮状を訴えた募金をしたところ150万円以上の寄付をいただいたことであった. 基礎医学の教官であるし, 大した地元への貢献はないのに, 多くのサポートをいただけたことは本当にうれしかった. お蔭様で最終的にはパソコン1台購入できるくらいの黒字であったが, 教室員の奉仕を考えると会長をお引き受けしたことが良かったかは, 未だ分からない. 本年4月にアメリカでの基礎医学の学会Experimental Biologyをサンデイエゴで見てきたが, 薬理, 生理, 解剖, 免疫などの学会を同時にやり, さらに国際生理学会も一緒にやっていることは, 参加者を集め経済的, 時間的にも節約でき, 今後真似する方式ではないかと思った. 循環制御学会も独自の学会として毎年会長が努力して続けられているが, 将来を見据えた方向転換も必要ではないかと考えている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords