Abstract | 第69回日本循環器学会総会学術集会が平成17年3月19日から21日までの3日間, 虎ノ門病院長, 山口徹会長のもと横浜のパシフィコ横浜で開催された. 「心はひとつ!プロフェッショナルが手を携えて社会へ貢献」をテーマに数多くの演題が発表された. 会場はとてもひろく, ゆったりとしていたが, 建物が横に長く配置されているため, 会場の端から端まで移動するのにはかなりの時間がかかり, よく歩いた学会であった. 特に印象的だったのはポスターセッションが非常に賑わっていたことである. 今年からだと思うが, 午前, 午後の口演の途中にそれぞれ一時間の休止をいれ, その間にポスター発表が行われた. 口演が行われていないので, ポスター会場に多くの人が集まり, 質疑応答も盛んに行われていた. この方式はポスター発表を活性化するために是非今後も続けて頂きたいと思う. ポスター会場と展示会場がとなりあっていたので, 展示会場を訪れた人も多かったと思われる. 今年は全体的に臨床的な研究や話題に関するセッションが多かった印象である. 特に医療事故や訴訟, 保険医療, 医療材料の内外価格差など最近の医療を取り巻く情勢, 問題についてのセッションが多く取り入れられていた. 循環器領域に限ったことではないと思うが, 医療を取り巻く環境が非常に厳しいものであることを再認識する思いであった. また日常の臨床に関連して, ガイドラインやクリティカルパスなどに関するセッション, ミートザエキスパートなど, 現場の医療に直結した話題も多く取り上げられていた. |