Abstract | 第32回日本集中治療医学会学術集会は, 京王プラザホテルおよび新宿NSビルを会場として東京医科大学麻酔科学教室教授一色淳会長のもと, 「集中治療における先進医療と安全性を求めて」をメインテーマに平成17年2月24日-26日の3日間開催され, 多数の参加者を集め盛会裏に終了した. 報告者は十分に参加したとは言い難い面があり, 印象記を書くには役者不足の感があるがご指名により報告させていただく. 学術集会の前日には, 理事会, 評議員会ならびに木幡美子氏(フジTVアナウンサー)司会のもとすばらしい演出の会長招宴が行われ十二分に鋭気を養うことができた. 学術集会では, 医師, 看護師, 臨床工学士合同部門の特別企画として会長講演「集中治療における鎮静の評価-さわやかな鎮静からの覚醒をめざして-」が次期会長の岩坂先生(関西大学第2内科)の司会のもとで行われた. 特別講演として, 24日に中嶋宏氏(世界保健機関(WHO)名誉事務局長)による「私のWH025年」, 25日に松井孝典氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科)による「地球(生命, 文明)の普遍性を宇宙に探る」, 26日には桐島洋子氏(作家)「女性の視点からみた医療の安全性について」の3講演が行われた. その中で, 残念ながら報告者が拝聴できたのは桐島氏の講演のみであったが, 桐島氏が, ホロトロピックすなわち「全体に向かう」医療, 人間を全体としてみる統合的な医療にしたいという改革活動をしていることが印象的であった. |