Japanese | |
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Title | 下肢静脈エコー |
Subtitle | 第26回総会シンポジウム『周術期の安全確保にプラスになる心血管エコー』 |
Authors | 孟真*, 金子織江**, 中村道明***, 廣瀬文子**, 斉藤雪枝**, 田中早名恵**, 軽部義久*, 稲荷均* |
Authors(kana) | |
Organization | *横浜南共済病院心臓血管外科, **横浜南共済病院生理検査室, ***横浜市民病院検査部生理検査室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 26 |
Number | 3 |
Page | 184-186 |
Year/Month | 2005/9 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 近年, 肺塞栓症の頻度が増加している. 肺塞栓症は院内発生が多いことが特徴的である. このため医療安全管理の点から周術期の管理, 予防が重要視されており, 平成16年には関連9学会を中心として肺塞栓予防ガイドラインが発刊されるとともに, 肺塞栓予防管理料の保険収載が認められた1). 本稿では肺塞栓予防, 診断, 治療における下肢静脈エコーの周術期での応用について述べる. 我が国の肺塞栓症現状第1回肺塞栓研究会サーベイでは533例が登録され309例が急性であった. 性別は男122, 女性187と女性に多かった. 症状は胸痛, 呼吸困難が多く, 咳, 血痰は少なかった. 重症例が多く発症時に心臓原性ショックは36%と高率, 半数が院内発症であった. リスクは手術後, 肥満, 長期臥床が多く, 発症時期は, 手術後の安静解除, トイレ歩行, 排尿, 排便時が多かった. 院内死亡は30%であったが長期死亡率は3%で周術期を乗り切れば予後が良好であることが示唆された2). 本研究から周術期管理の重要性がうかがわれる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |