Japanese
Title術後血栓症を予防するために
Subtitle第26回総会シンポジウム『突然死を防ぐ‐エコノミー症候群と肺塞栓症‐』
Authors渡辺廣昭
Authors(kana)
Organization札幌医科大学医学部麻酔学講座
Journal循環制御
Volume26
Number4
Page296-300
Year/Month2005/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract周術期の急性肺塞栓症による心停止は麻酔症例10万人に対し2人の頻度で発症しているが, いったん発症すると救命することが困難なため発症予防対策が重要となっている. 2004年4月から予防措置に対して保険点数が認められるようになり各病院で症例毎にリスク判定が行われ, それに応じた予防対策がなされるようになってきている. しかし, 臨床の現場では薬物治療に関しては大きな混乱はないが, 多種類売り出されているストッキングや間欠的空気圧迫装置はどれを選択すべきかわからないという声を良く聞く. 今回は我々の施設で続けてきた臨床研究を中心にこれらの予防法について述べる. 予防法には薬物的方法と理学的方法があり, 前者ではヘパリンやワーファリンなどの抗凝固薬を投与するもので, 後者は原因となる血栓の多くは下肢の深部静脈で形成されるため下肢の屈伸運動, 弾力包帯, ストッキング, 間欠的空気圧迫法などが含まれる. また肺梗塞の原因となる静脈血栓を認め, または可能性が高い場合は肺への血栓流入防止目的で下大静脈に血栓を捕えるためのフィルター挿入も行われている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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