Japanese
Title麻酔薬の虚血心筋保護作用‐分子機序と臨床応用
Subtitle総説
Authors田中克哉, 大下修造
Authors(kana)
Organization徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部病態情報医学講座侵襲病態制御医学分野
Journal循環制御
Volume26
Number4
Page307-313
Year/Month2005/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract近年, 吸入麻酔薬は, 可逆的または非可逆的な心筋の虚血傷害に対して保護的に作用するという報告が急増している. このような吸入麻酔薬による心筋保護効果の一部には, 吸入麻酔薬による血行動態の変化による心筋酸素需給バランスの改善, 冠動脈血流増加などが関与しているのかもしれない. しかし, 吸入麻酔薬による心筋代謝や冠灌流の変化だけで虚血に対する心筋保護効果を説明することはできない. 現在, ATP感受性K+(KATP)チャネル, reactive oxygen species(ROS)などがこの反応に関与し, 複数の細胞内伝達経路が関与していることが明らかである. ここでは, 吸入麻酔薬による心筋プレコンディショニング(APC)の作用機序と臨床研究の最近の知見を紹介する. Anesthetic preconditioning(APC)の作用機序 A. KATPチャネル APCの作用機序は短時間の虚血によるプレコンディショニング(IPC)のそれと非常に似ていることが知られている. 現在, アデノシンA1受容体1), プロテインキナーゼC(PKC)2β), ROS45), ミトコンドリアまたは細胞膜KATPチャネル6〜9)がAPCの作用機序に関与していることが報告されている(図1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】