Japanese
Title両側内胸動脈を用いた冠動脈血行再建術を人工心肺を用いず, かつ覚醒下に行い得た報告
Subtitle文献紹介‐III
Authors小柳仁
Authors(kana)
Organization聖路加国際病院ハートセンター
Journal循環制御
Volume26
Number4
Page350-351
Year/Month2005/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract意識下(覚醒)患者に対しての心下面および心外側壁に対する完全血行再建術が新しい手技の発達で可能になってきた. この手技は人工心肺を用いず人工呼吸を行わず行われている. 7例について全身麻酔なしで2枝ないし3枝バイパスを施行した. 術前1時間に胸部の高いレベルでepidural麻酔を施行し, 両側内胸動脈採取, Off‐pump手技による吻合を標準的な胸骨正中切開で行った. 回旋枝, 右冠動脈への内胸動脈の吻合は"heartposi‐tioner"を用いて施行した. 6例が2枝バイパス, 1例が3枝バイパスを受けた(3枝例では1枝に機骨動脈を用いた). 全身麻酔, 人工呼吸, 人工心肺などの心臓外科の侵襲を 軽減することが今世紀の進歩と考えられている. 内胸動脈を有茎で用いることで吻合部位のみの露出で済ますことが出来る. Epidural Anesthesiaは胸部の高いレベルで行い, 筋弛緩剤, 全身麻酔薬は使用していない. 執刀一時間前に0.07mg/kgのmidazolamを投与し, 座位でTuohyneedleをT1, T2の間に挿入, bupivacane, hydrochloride, lidocaine, fentanyl, sodium bicarbonateを持続注入とした.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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