Japanese
TitleCOPD患者に対するβ遮断薬の使用
Subtitle文献紹介‐IV
Authors外須美夫
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume26
Number4
Page351-353
Year/Month2005/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractβ遮断薬は, 喘息患者の一秒率を低下させ, 気道過敏性を増加させる. COPD患者(慢性閉塞性肺疾患)でも同様であるが, COPD患者は高血圧などの循環器疾患を合併することから, β遮断薬投与の適応が生じやすい. そこで, COPD患者にβ遮断薬を投与すると, 一秒率や気道過敏性がどのように変わるのか, β遮断薬の選択性による違いはあるかが検討された. 軽度から中等度のCOPD患者で, 喘息の既往がなく, 以前にβ遮断薬を用いたことがない患者を対象とした二重盲験, 無作為, クロスオーバー試験である. β遮断薬のうち, 心臓選択性のβ1遮断薬としてセリプロロールとメトプロロールを用い, 非選択的遮断薬としてプロプラノロールを用いた. 気道過敏性の試験として, メサコリン負荷を実施し, 投与後の一秒率の変化を検討した. その結果, 一秒率はプロプラノロール群だけが有意に低下し, 他の2薬物群と対照群の一秒率は変化しなかった. 気道過敏性は, 対照群と比較して, プロプラノロール群とメトプロロール群で悪化した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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