Japanese
Title(質問)心筋梗塞の生化学診断法の現況についてご教示下さい(北海道:TY)
Subtitle質疑応答
Authors田中孝生
Authors(kana)
Organization大阪薬科大学薬物治療学研究室
Journal循環制御
Volume26
Number4
Page356-361
Year/Month2005/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract急性心筋梗塞の診断における生化学的検査の利点は, 採血時点での心筋壊死の有無, 程度を評価できる点があげられる. 現在, ベッドサイドで迅速, 簡単に検査できる検査薬もあり, 有効な検査法のひとつとなっている. しかし, 生化学マーカーの特徴をよく理解しておかなければ, 折角得られた検査情報を診療に生かすことができないばかりか, 誤った判断を下す場合もある. ここでは, 心筋梗塞の生化学診断法の現況について紹介し, 現在臨床現場で利用されている代表的な生化学マーカーの特徴と臨床上の注意点について述べる. 心筋梗塞は, 臨床症状, 心電図, 心筋逸脱酵素の異常値を1979年にIFSC/WHO合同委員会が系統的にまとめた「虚血性心疾患における用語体系および診断基準」1)に基づいて診断がなされ, 診断の客観性を保つ指標として有用であるため, 長らく引用されてきた. その後, 一連のガイドラインがACC/AHA合同委員会から報告されてきた(1990年「AMI患者の初期診療ガイドライン」2), 1996年「AMI診療ガイドライン」3)).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】