Japanese
Title非虚血性MRの診断
Subtitle第26回総会ワークショップ「まずは僧帽弁に強くなろう」
Authors山近史郎
Authors(kana)
Organization長崎大学循環病態制御外科学
Journal循環制御
Volume27
Number1
Page22-27
Year/Month2006/3
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract僧帽弁閉鎖不全症(MR)の診断において, 心エコー法は病因, 重症度, 治療方針の決定や術後評価などに重要な役割を担っている. MRの病因としては, 表1のごとく挙げられ, リウマチ性と非リウマチ性や虚血性と非虚血性などに大別できる. 病因により治療方針が異なるため, 経胸壁(TTE)や経食道心エコー法(TEE)による弁や弁輪の性状評価は大切であり, リウマチ性や変性等では弁の硬さや動き, 弁輪のサイズや石灰化の程度が, 弁形成術か置換術かの選択のカギとなる. 感染性心内膜炎ではTEEによる疣贅の性状, 感染巣の浸潤の範囲のきめ細かい評価により形成術が可能となる. 本稿では非虚血性MR, なかでも心エコーの役割がとりわけ大きい僧帽弁逸脱症の診断を中心に解説する. 「MRの機能的分類」Carpentierは図1のように弁尖の開閉運動に焦点をあててMRの機能的モデルを提唱した1). すなわちI型は正常な弁尖運動であり, MRは弁輪拡大に起因し接合不全や弁の変形をきたす例である(心内膜炎など). またBのように前尖と後尖が正常な接合で弁の穿孔を伴う場合もある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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