Japanese | |
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Title | 変性および感染性心内膜炎による僧帽弁逆流症の手術 |
Subtitle | 第26回総会ワークショップ「まずは僧帽弁に強くなろう」 |
Authors | 江石清行 |
Authors(kana) | |
Organization | 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環病態制御外科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 1 |
Page | 28-31 |
Year/Month | 2006/3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「根治性の高い僧帽弁形成術」近年, 弁逸脱症に対する形成術の有効性は広く認められ, 積極的に行われるようになった. 1999年の日本胸部外科学会の年次報告によると単独僧帽弁手術3700例中, 1750例(47.3%)に形成術が行われており, 外科治療として一般化されたといえる. 心房性不整脈が出現する前に形成術を行うと, 健康人同様のQOLが得られ, 内服薬も必要なく, いわゆる根治した状態がえられるのである. 一方, 人工弁置換術は画一的な結果が期待されるものの, 人工弁関連合併症のリスクを新たに附加することになる. また機械弁においても, 遠隔期にパンヌス形成による機能不全が増加することも報告されつつあり, “一生大丈夫”との考えを修正するべき時期にあるように感じる. しかしながら, 根治が容易な病変がある一方, 病変によっては, 経験を要する手技が必要であったり, 残存逆流や逆流の再発を認めるリスクもあり, 十分な適応の検討と適切な手術手技が必要とされる. 本稿では, 根治性の高い形成術の為の手術適応と手術手技の注意点について, 我々の経験を中心に現況を解説する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |