Japanese | |
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Title | スタチン |
Subtitle | |
Authors | 市原和夫 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道薬科大学医療薬学科薬理学分野 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 1 |
Page | 32-37 |
Year/Month | 2006/3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 著者が, 水溶性(親水性)スタチンと脂溶性(親油性, 疎水性)スタチンの心機能に対する影響の相違について最初の論文を発表したのが1993年である1). その後, スタチンの冠動脈疾患, 虚血性心疾患予防効果に関する数多くの臨床試験結果が世界中で発表され, 著者が指摘した懸念が実証されることになる2〜4). 途中, 世界一斉にセリバスタチンの販売が中止され, 著者もLancetに警告の小文5)を寄せたが, 誰も関心を示さなかった. スタチンの心疾患予防効果についてはクラスエフェクトを言い, セリバスタチンの例についてはクラスエフェクトを口にしない. スタチン間の相違について10年言い続けてきたが, 日本の医薬品に関連する人達には理解できないのかと, 著者は半ば諦めていた. ところが, 某メーカーが「スタチンの脂溶性, 水溶性の相違についての以前の報告は間違いだったと訂正する論文が相次いでいる」と説明していると最近耳にし, 非常に憤りを覚えた. 『循環制御』編集部がチャンスを与えてくれたので, 批判覚悟で, 今一度スタチンに対する著者の考えを述べる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |