Japanese | |
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Title | 塩酸デクスメデトミジン |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 公文啓二 |
Authors(kana) | |
Organization | 姫路聖マリア病院救急部長 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 2 |
Page | 163-166 |
Year/Month | 2006/6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 塩酸デクスメデトミジン(dexmedetomidine hydrchloride, プレセデックス静注液(R), 以下デクスメデトミジンとする)は, 選択的α2 agonistで主に青斑核に作用し鎮静と鎮痛作用を併せ持つ薬剤である1). デクスメデトミジンは, 呼吸抑制作用がなく挿管中, 抜管後も, 継続して使用することが可能である2)という極めて画期的な鎮静薬であり, わが国でも市販後2年以上経過し, 特に心臓血管外科領域を中心に使用経験が積まれてきている. デクスメデトミジンの薬理作用及び薬物動態学的性質 デクスメデトミジンはイミダゾール骨格を有するメデトミジンの活性右旋体(D体)であり(図1), 強力かつ選択性の高い中枢性α2アドレナリン受容体作動薬である. ラットの大脳皮質における中枢性α1, α2アドレナリン受容体に対する親和性は, α2:9.27, α1:6.16であり, 本薬のα2アドレナリン受容体への親和性はα1受容体への親和性よりも約1300倍高く, クロニジンに比べてはるかにα2選択性が高い12). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |