Japanese
Title(質問)循環器病薬における遺伝子多型についてご教示下さい(岡山県:W.S.)
Subtitle質疑応答
Authors南畝晋平, 東 純一
Authors(kana)
Organization大阪大学大学院薬学研究科臨床薬効解析学
Journal循環制御
Volume27
Number2
Page167-169
Year/Month2006/6
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractはじめに 医薬品の効果や副作用の発現には著しい個人差が認められ, この原因の一つとして遺伝子多型が注目されている. 薬物代謝酵素の遺伝子多型は比較的古くから研究されており, 薬物血中濃度の個人差の原因となることに一定のコンセンサスが得られるようになった. 一方, 薬物血中濃度の個人差のみならず, 作用部位における薬物感受性にも個人差が存在することが考えられ, 薬物標的分子の遺伝子多型研究が注目されるようになってきた. 本稿では, 循環器病薬において臨床上問題となりうる薬物代謝酵素, および薬物標的分子の遺伝子多型について略述する. 薬物代謝酵素の遺伝子多型薬物代謝酵素cytochrome P450(CYP)には多くの分子種が報告されており, ヒト肝に主に存在するCYP分子種は, CYP1A2, 2A6, 2C8, 2C9, 2C19, 2D6, 2E1, 3A4に加え, 2B6, 2J2, 3A5である. このうち, 遺伝子多型が循環器病薬の反応性に影響を及ぽす主要CYP分子種として, 2D6と2C9が挙げられる(表1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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