Japanese
Title脊椎動物の未分化細胞を用いての臓器形成およびそれらの移植と遺伝子発現
Subtitle総説
Authors伊藤弓弦*, 浅島誠*, **, ***
Authors(kana)
Organization*科学技術振興機構・ICORP・器官再生プロジェクト, **東京大学大学院・総合文化研究科・広域科学専攻・生命環境科学系, ***産業技術総合研究所・器官発生工学研究ラボ
Journal循環制御
Volume27
Number3
Page224-231
Year/Month2006/9
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, 再生医療の実用化に向けて, 哺乳類の胚性幹細胞(ES細胞)を用いての研究を中心に, in vitroでの組織, 臓器形成研究は飛躍的に進みつつある. しかしながらこれまでの基礎研究をヒトのES細胞や組織幹細胞を用いた臨床応用へと発展させるためには, より確実な臓器形成システムを確立せねばならない. 倫理的な問題を解決する上でも, このことは最重要な課題である. そのためには各種臓器の誘導系をさらに詳しく解析し, 臓器形成における分子メカニズムを明らかにする, いわば正確な設計図作りが必要である. 我々はこれまで, アフリカツメガエル(Xenopus laevis)(以下ツメガエル)の未分化細胞群を用いて, 他の脊椎動物胚に先駆けて様々な臓器を三次元レベルで構築し, またいくつかの臓器に関しては移植をすることにも成功してきた. そこで本稿ではツメガエル胚の未分化細胞を用いた臓器形成システムと, 形成した臓器の移植に関して解説する. またそのシステムを用いて現在進めている, 臓器特異的な遺伝子発現の網羅的な解析に関しても言及したい.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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