Japanese
Title司会の言葉
Subtitle第27回総会シンポジウム『免疫・炎症と循環制御』
Authors磯部光章*, 今井孝祐**
Authors(kana)
Organization*東京医科歯科大学大学院循環制御内科学, **東京医科歯科大学大学院救命救急医学
Journal循環制御
Volume27
Number4
Page273-274
Year/Month2006/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract近年心血管疾患や循環不全の病態に炎症を中心とする免疫反応が深く関わっていることが明らかにされてきた. 病態の評価, 診断などに関して興味深い知見が重ねられ, 既に治療への応用も進んでいる. 一見異なった疾患と見られる, 心不全, ショック, 敗血症, 動脈硬化などの病態が, サイトカイン, ケミカルメディエーター, T細胞, 自然免疫など共通の因子から説明されるようになってきた. ショックは生体が本来持つ防御機転の過剰な反応が不可逆的な多臓器不全をもたらすものである. 今日のICUでは, 心筋梗塞, 外傷, 熱傷, 感染など様々な原因から循環不全をきたし, 多臓器不全となる患者を診療している, 原因は何であれ, 進行するとSIRS(systemic innammatory response syndrome)からサイトカインストームで代表される共通の病態を形成し, 多臓器不全から死に至る. 現在の治療の中心はこの急性の病態を回避, 回復するための方策を如何に確実に安全に行うかにかかっていると言えよう.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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