Japanese
Title心血管リモデリングにおける転写因子の役割とその制御
Subtitle第27回総会シンポジウム『免疫・炎症と循環制御』
Authors鈴木淳一, 磯部光章
Authors(kana)
Organization東京医科歯科大学循環制御内科学
Journal循環制御
Volume27
Number4
Page287-294
Year/Month2006/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心病変に対する新しい治療法を開発する際に, 炎症の側面を無視することはできない. Nuclear factor-kappaB(NF-κB)は種々の炎症刺激により活性化されて核内に移行する転写因子で, 種々のサイトカイン, ケモカイン, 成長因子, 接着分子などの炎症関連遺伝子群の発現を誘導する. したがって, 炎症に関連する様々な疾患の進展にNF-κBは重要な役割を演じており, この制御が新しい治療となることが期待されている1). 我々は, 虚血再灌流傷害, 心筋炎, 移植後拒絶心などにおける炎症反応を活性化する転写因子であるNF-κBに注目した. NF-κBはサイトカインや細胞接着分子など広く炎症因子を活性化するため, 炎症が関与する心疾患の病勢進展に重要な役割を演じている事が知られている. この炎症反応の抑制のため, 我々は遺伝子導入等の手法を用いてNF-κBを制御する新しい治療法の開発を試みてきた. デコイは, 特定の転写調節因子の結合部位への結合を阻害し, プロモーター活性を低下させて, 活性化される遺伝子群の抑制を行うものである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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