Japanese | |
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Title | 降圧因子としてのアドレノメデュリンとPAMP |
Subtitle | 第27回総会シンポジウム『免疫・炎症と循環制御』 |
Authors | 北村和雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 4 |
Page | 312-316 |
Year/Month | 2006/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「アドレノメデュリン(AM)とPAMPの特徴」A. AM, PAMPの構造と分布 アドレノメデュリン(AM)はヒト褐色細胞腫組織から発見された強力な血管拡張性ペプチドであり, 特徴として分子内に6個のアミノ酸よりなるリング構造とC末端のアミド構造を有している(図1)1). ヒトAMの前駆体の構造は, 図1に示すように21個のシグナルペプチドを含む185個のアミノ酸よりなる2). AM前駆体からはもう一つの生理活性ペプチドがよりAMとは別に生合成されることが明らかとなり, このペプチドはproadrenomedullin N-terminal 20 peptide(PAMP)と命名された(図1). PAMPを麻酔下ラットに投与すると速やかで強力な降圧活性が認められるが, 持続時間はAMと比較して短時間である. PAMPの降圧機序として交感神経末梢からのカテコールアミン放出抑制作用が報告されている3). これらのことからAMとPAMPという共通の前駆体から生成されたペプチドが異なる機序で降圧活性を示し, 協調して循環調節に関与していると考えられる(図1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |