Japanese
TitleIII ウイルス性心筋炎における発症, 心筋障害, 臨床経過 Mahrholdt H, Wagner A, Deluigi CC, et al. Presentation, patterns of myocardial damage, and clinical course of viral myocarditis. Circulation 2006;114:1581-90.
Subtitle文献紹介
Authors野々木宏
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター心臓血管内科
Journal循環制御
Volume27
Number4
Page378-380
Year/Month2006/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract要約:ウイルス性心筋炎においてParvovirus B19(PVB19), Herpesvirus 6(HHV6)が原因として最多であり, 臨床経過や心筋障害が特徴的であった. 128例の心筋炎が疑われる症例にMRIにて心筋障害部位を同定し, その部位の心筋生検を行った. 免疫染色を含めた組織解析とPCRによるウイルスゲノム解析によりウイルス同定を行った. 87例が急性心筋炎で, PVB19あるいはHHV6が証明できたものが80例と高率であった. PVB19陽性例では, 急性心筋梗塞症に類似した心筋障害であるが, 心外膜下に限局し側壁の障害が認められ, 慢性期には改善していることが特徴であった. またHHV6あるいはHHV6とPVB19両者が同時に証明できた例では, 心室中隔の障害が多く, 急性期に心不全発症, また慢性期心不全の発症に至ることが多かった. 急性心筋炎でウイルスが血清学的に証明できることが少なく, 本論文の心筋障害部位からの生検組織によるPCRによりウイルスを証明することが重要であることを呈示した論文である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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