Japanese | |
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Title | 司会の言葉 |
Subtitle | 第27回総会シンポジウム『機械的循環制御』 |
Authors | 砂川賢二* |
Authors(kana) | |
Organization | *九州大学大学院医学研究院循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 1 |
Page | 3-3 |
Year/Month | 2007/3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 生体にとって循環器系は内部環境の恒常性の維持に不可欠なシステムである. 恒常性を維持するためには外乱による内部環境の変化を敏感に察知し, その変動を能動的に抑制する負帰還の原理に基づいた制御が必要になる. 循環器系では巨視的な階層における負帰還の仕組みとして圧受容器を介した圧反射と化学受容器を介した化学反射が知られている. 何れの仕組みも負帰還を利用して循環および呼吸を制御することで内部環境の恒常性を維持している. しかしながら, これらの負帰還は独立して動作するわけではなく, そこには強力な相互作用が存在することが知られている. そのため, 二酸化炭素や水素イオン濃度の変動は呼吸状態のみならず圧反射を介して血行動態にも大きな影響を与える. このような複数の変数を帰還し相互作用を通じて制御がなされた場合に何が真に一定に保たれるのであろうか. 循環器疾患はしばしばその制御の破綻が病態の本態であることから, これらの制御の目的を解明することは循環器疾患を治療する際に極めて重要になる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |