Japanese | |
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Title | 慢性心不全に合併する睡眠時無呼吸症候群の治療 |
Subtitle | 第27回総会シンポジウム『睡眠と循環制御』 |
Authors | 葛西隆敏* |
Authors(kana) | |
Organization | *虎の門病院睡眠センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 1 |
Page | 36-40 |
Year/Month | 2007/3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「心不全と睡眠時無呼吸症」心不全に合併する睡眠時無呼吸症は(1)睡眠中の気道閉塞によって無呼吸となる閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)と, (2)中枢性無呼吸と過呼吸を繰り返すチェーンストークス呼吸を呈する中枢性睡眠時無呼吸(central sleep apnea:CSA)とに大別される. これらは単一の病態ではなく混在する場合も稀ではない. OSAは心不全に至る原因のひとつと考えられ, 心不全の悪化にも影響する可能性がある. CSAは心不全となった結果起こるものであるが, その存在は心不全の予後に影響を及ぼすとされている. したがって, これらの睡眠時無呼吸はいずれも漫性心不全患者の症状, 予後に悪影響を及ばし(図1)1), 無呼吸を治療することで, それらが改善する可能性がある. 睡眠時無呼吸が, 心不全に影響する大きな要因は, 睡眠時に繰り返される低酸素血症と睡眠の分断化により, 内因性カテコラミンの増加, 交感神経系活動性の亢進に伴う後負荷の増大, 心筋酸素需要の増大, 供給の低下が起こることである. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |