Japanese
Title心臓外科手術における超短時間作用性オピオイド鎮痛薬レミフェンタニルの有用性
Subtitle総説
Authors山蔭道明*, 平田直之*, 並木昭義*
Authors(kana)
Organization*札幌医科大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume28
Number1
Page41-48
Year/Month2007/3
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」臨床麻酔において, オピオイドが強力な鎮痛薬として有用であることに異論はない. しかし, 現在使用可能なオピオイド鎮痛薬は事実上フェンタニルに限られ, その代謝上の問題から十分に利用されているとは言い難い. 本邦においても, ようやく超短時間作用性オピオイド鎮痛薬レミフェンタニルの臨床使用が可能となった. 欧米では1996年から臨床使用が可能となっており, 最近だけでも多くの知見が総説という形で発表されている1-5). 心臓外科手術では, その大きな侵襲に対する防御という点からフェンタニルに代表されるオピオイド鎮痛薬が使用されてきた. 十分量のオピオイド鎮痛薬を投与することで, 侵害刺激に対する反応を抑制することができる. さらに, 心筋の収縮力, 冠血流, ならびに心筋代謝に対する影響が少なく, また心機能が障害された患者にも使用しやすいのが特徴である. 心臓外科手術においては, 1990年代後半から術後に人工呼吸器からの早期離脱を目指した麻酔管理, いわゆるfast-track cardiac anesthesiaが注目されてきた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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