Abstract | 2006年American Heart Association(AHA)の学術集会は, 11月10から15日まで, シカゴのMcComick Placeで行われた. 小生はJRCの岡田和夫先生と, 恒例となったAHAのpre-symposiumであるResuscitation Science Symposium(ReSS)に出席した. AHAの学術会議には出席していないため, ReSSについて報告する. このsymposiumはPennsylvania大学のDr.Lance B.Beckerが中心となって開催されており, AHAの心肺蘇生術ガイドラインであるACLSの基礎的データやその他のショックに関する研究成果を提供している. 以下に, 各セッションで, 小生の興味を引いた発表の内容を概説し, その責を果たしたい. 「セッション1-心肺停止および外傷時の細胞機能保持:基礎から臨床ヘ」「1)外傷後の成長ホルモンの使用効果」頭部外傷や多発外傷や敗血症において, 経過中の中枢性内分泌機能低下が指摘されおり, growth hormone(GH)の補充療法の理論的背景がある. 今回の発表は, recombinant human(rh)GHの敗血症などの重症患者に対する大規模RCTが行われ, rhGH投与で死亡率が, 逆に高まることが報告された. |