Japanese | |
---|---|
Title | 心臓の原型は静脈性である |
Subtitle | |
Authors | 谷口興一 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬県立心臓血管センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 2 |
Page | 93-93 |
Year/Month | 2007/6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 古生代の石炭紀から中生代のデュラ紀にかけて, 両生類や爬虫類など多くの種族が, 森林で蔽われた緑の陸地に驚異のまなこを向け, 新天地を求めて, 海から敢然と上陸を開始したのである. さらに, 中生代のデュラ紀から白亜紀にかけて哺乳類が出現すると, 地球の陸地は俄に賑やかとなり, 活気を帯びてきたのである. そして白亜紀になると, われわれの祖先である原始人類が出現し, 海からの上陸劇が辛うじて終了すると, 水棲動物から陸棲動物への約1億年をかけた形象変化のドラマが, 延々と演じられてきたのである. 古生代の後半に起こった地殻変動によって干潟に打ち上げられたり, 海に戻されたりしているうちに, 鯉の後ろに肺の袋ができた. これは原始臓器である鯉腸の壁が膨れて出来たもので, 原始肺と呼ばれ, 胎児に発生する最初の臓器である. この鯉の変身である肺という新しい呼吸器の出現によって, 呼吸の現場は俄に慌ただしくなり, 呼吸は新しい変革の局面を迎えることになる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |