Japanese | |
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Title | 特集 司会の言葉 |
Subtitle | 第16回循環器セラピューティック・フォーラム『心臓突然死防止へのアプローチ』 |
Authors | 三田村秀雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京都済生会中央病院 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 2 |
Page | 95-95 |
Year/Month | 2007/6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 日本では毎日, およそ100人が, 心臓突然死で尊い命を失っている. 心臓突然死はその名も示すように, 直前まで普通に過ごしていた人が, ある日, 突然, 心停止を来すもので, その予知も救命も容易でない. ほとんどが心室細動によるが, その発生には心室に不整脈源性基質が存在することがまず必要であり, 心筋のマスとしての大きさ, 不応期の不均一性, 伝導速度の低下, などが微妙に絡み合ってリエントリーの素地を形成する. あるいは細胞内のCa過負荷が撃発活動の素地を作ることもある. 加えてその瞬間を決定する誘因の存在も忘れてならない. 自律神経や体液性因子, あるいはストレッチなども「きっかけ」を演出する重要な因子となる. β遮断薬はこの誘因を抑制する上で重要な役割を演じるが, さらには心室のリモデリングを抑えて不整脈源性基質を改善する作用を及ぼす. ある意味で不整脈のupstreamを治療する薬剤とも言えるが, 比較的安全に使用できる反面, 効果の確実性についてはややあいまいなところもある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |