Japanese | |
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Title | 特集 なぜβ遮断薬が有効なのか |
Subtitle | 第16回循環器セラピューティック・フォーラム『心臓突然死防止へのアプローチ』 |
Authors | 安斉俊久 |
Authors(kana) | |
Organization | 慶應義塾大学医学部循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 2 |
Page | 96-102 |
Year/Month | 2007/6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「心臓突然死(SCD)への対策と問題点」SCDは, 虚血性心疾患の有病率上昇に伴い近年増加の傾向を認め, 米国においては年間40万人, 本邦においても4万人以上に発生しており, 大きな社会問題となっている. SCDの内訳を見ると, その多くは健常な一般市民に生じているが, 発生頻度として見ると母集団が大きいだけにごく低い値となる. これに対して虚血性心疾患あるいは心不全を有する症例の中では, SCDの絶対数としては少ないものの, その頻度は高くなり, 陳旧性心筋梗塞を有する上に電気生理検査で致死的不整脈が誘発されるような症例ではさらに高リスクとなる(図1)1). SCDの対策として, 一般市民に対しては, その母集団の大きさを考慮すると予防的治療を施すことは現実的に不可能であり, SCDが発生してからの対応とせざるを得ない. これについては, 最近, 本邦でも普及されるに至った自動体外式除細動器(AED)が有用である. また前述の高リスク症例においては, 数々の大規模研究により, 植え込み型自動除細動器(ICD)の有効性が示されてきた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |