Japanese
Title質疑応答 (質問)不整脈外科の歴史と現状についてご教示下さい(山形県:Y.S.)
Subtitle
Authors磯部文隆
Authors(kana)
Organization愛知医科大学心臓外科
Journal循環制御
Volume28
Number2
Page158-160
Year/Month2007/6
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「不整脈外科のはじまり, 隆盛と凋落」不整脈外科のはじまりは1968年にSealyにより行われたWPW症候群に対する副伝導路切断術であった1). 目で確認できない電気の通路を外科的に切断するという従来には無い外科手術のはじまりであった. 電気現象をとらえ等時図, 等電位図を作成し, 電気の伝搬状況を可視化し, それをもとに原因機序であるリエントリーを惹起する副伝導路の位置を同定し外科的に切断するという従来にはない手術であった. 国内では, これに遅れること少しで岩教授がWPW症候群に対し副伝導路切断術を開始された. 以後, 様々な不整脈に対し外科的治療が行われるようになった. 心房頻拍の多くは自動能克進による局所起原が原因で, 当初麻酔だけで頻拍が停止し以後の手術ができなくなることを経験したことから大きく領域で隔離する方法がとられCoxらにより左房隔離術2), 右房隔離術3)が確立した. 房室ブロックを作成するしかなかった房室結節回帰性頻拍に対し房室結節の周囲凍結4)や周囲切離術5)が行われるようになった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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