Japanese
Title麻酔科医の品格
Subtitle巻頭言
Authors小田切徹太郎
Authors(kana)
Organization信州大学医学部麻酔蘇生学講座
Journal循環制御
Volume28
Number3
Page167-167
Year/Month2007/9
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract最近"○○の品格"という言葉をよく耳にする. 坂東眞理子氏による"女性の品格"は100万部に迫る売れゆきと聞く. これだけ多くの読者がいるということは, 現代にあっても品格という言葉, 響きに何がしかの憧れ, 心地よさを感じている証とも思える. 出版理由について坂東氏は"今の時代は伝統的な美徳, 道徳観が変化して, 女性の社会進出は盛んになったものの地球規模での価値観, 人生観は定まらない状況にあり, 今こそ品格ある生き方について問い直す時期にある"と記している. 医師にあっても卒後臨床研修制度が実施されて以来, この4年間は価値観, 人生観の変わり様は想像を超えるものがある. 一昔前, 医師は崇高な使命感を内に秘めて, 昼夜を問わず身体のつづく限り診療に勤め, 報酬は患者さんの支払いが可能になったとき, 支払いができる範囲でよいという聖職者に似た人生観, 価値観の下で医療に係ってきた. しかし現代は医師も人の子, 家庭を支える働き手であり, 自分を含め家族全員が健康で余裕のある生活ができることに主眼がおかれる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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