Japanese | |
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Title | 映画『エレファントマン』が教えるもの |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 畑埜義雄* |
Authors(kana) | |
Organization | *和歌山県立医科大学麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 4 |
Page | 269-269 |
Year/Month | 2007/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 医療は「治療」と「ケア」からなっている. 医療にケアの概念が入ったのは, ホスピスケアではないだろうか. 中世ヨーロッパの小さな教会で, 尼僧たちが病気や怪我で旅の続行が困難な巡礼者, 孤児や貧困者などの世話をすることがホスピスケアの始まりである. ヨーロッパにはこの「ケア」が医療の中で延々と根付いている. 1980年に出された映画『エレファントマン』は19世紀の実話に基づいている. 主人公のMr. Merrickは少年期より頭蓋形成異常により顔が象のような様相になる. 大変醜い顔貌である. 両親が死んだ後, 彼は興行師に引き取られ, 見世物として生きていた. ある日, それを見た王立ロンドン病院の外科医Dr. Trevesは病院理事会に働きかけ, 見世物ではなく, 生涯病院で生活できるように尽力する. そして, 入院することが許された日, 病室でMr. Merrickは「Do you cure me?」と尋ねる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |