Japanese
Title周術期循環管理の問題点
Subtitle特集 第28回総会シンポジウム『周術期循環管理の問題点とその対策:病態生理の統合的理解に基づくバイオニック医学』
Authors智原栄一*
Authors(kana)
Organization*明治鍼灸大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume28
Number4
Page273-279
Year/Month2007/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「意識低下・消失時の循環管理のボトムライン」副作用が少なく調節性に富んだ麻酔薬の開発や患者監視装置の発展などにより, 周術期の循環管理はずいぶん進歩したように見える. 一通りの医学知識を詰め込んで現場に出てくる麻酔科医の卵や研修医に対する周術期循環管理の指導も楽になったと言えるだろうか? もしそうであるなら今回のようなテーマのシンポジウムは不要なのかもしれない. 現実の循環管理は人体と言うブラックボックスに手探りで向き合う部分を依然多く残している. 本稿では, 循環管理のうち前負荷をどう理解しどのように制御すべきかを考える上での問題点を提示したい. 麻酔指導者が研修医に通常の全身麻酔の指導を行う場合を想定してみる. 最初に気管挿管などの気道確保を行いパルスオキシメーターと呼気終末二酸化炭素濃度を参考に人工呼吸器の設定を完了すれば一安心である. 第二段階では体血圧などを参考に昇圧薬や血管拡張薬を併用しながら輸液などで如何に前負荷を適正化して好ましい心拍出量を維持するかを教えねばならない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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