Japanese | |
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Title | 循環平衡に基づく循環管理 |
Subtitle | 特集 第28回総会シンポジウム『周術期循環管理の問題点とその対策:病態生理の統合的理解に基づくバイオニック医学』 |
Authors | 重見研司* |
Authors(kana) | |
Organization | *福井大学医学部器官制御医学講座麻酔・蘇生学領域 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 28 |
Number | 4 |
Page | 280-286 |
Year/Month | 2007/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」心臓・血管関連領域の医学は, 診断も治療も日進月歩である. たとえば, 種々のシンチレーション検査の組み合わせによる予後の判定, 外科的手術ではなくカテーテルによる冠血管の処置, 血液検査による心筋梗塞の診断, 心筋虚血の予防に脂質代謝を改善する薬剤を用いること, など専門家には常識でも一般には革新的な進歩と言うことができる. また, 心不全の治療についても, 長期予後を改善する観点から, 健康人の正常値を目標値とせず, 各症例それぞれに必要な数値とそのときの病態を天秤にかけて目標値を決定する. 一方, そういった新しい概念を用いる際には先進技術に目を奪われがちであるが, 各症例の病状の解析には現在でも基礎的な知識が有用である. つまり, 基本的なパラメーターの読み方を理解していれば, 容易に定量的に病態が解析できると考える. 特に全身麻酔中や集中治療室における急性期の病態の理解には, 古典的なマクロの生理学を用いて, 動脈血圧や中心静脈圧, 心拍出量といった一般的なパラメーターをもとに血液循環を管理・制御することが多い. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |