Japanese
Title高度に拡大した心筋症では僧帽弁逆流の再発と閉鎖不全と逆リモデリンの欠如は相関する
Subtitle文献紹介 I
Authors夜久均, De Bonis M, Lapenna E, Vbrzini A
Authors(kana)
Organization京都府立医科大学大学院医学研究科心臓血管・呼吸器外科学
Journal循環制御
Volume29
Number1
Page85-85
Year/Month2008/5
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract筆者らは僧帽弁閉鎖不全を伴う心筋症で僧帽弁形成を行った患者において, 左室の逆リモデリングが起こった患者では起こらなかった患者に比し, 形成術の耐久性が良く臨床結果も良好であったと報告した. 筆者らは高度に拡大した心筋症に対する効果的な僧帽弁形成術後に, 左室の逆リモデリングが起こるかどうか, またそれが臨床成績と形成術の耐久性に与える影響を検討した. 虚血性あるいは特発性心筋症で僧帽弁形成術を行った111例の患者のうち, 退院時に残存僧帽弁閉鎖不全が全くないか極小の患者で少なくとも6ヵ月間追跡できた79例の患者を対象とした. 術前状態として, 機能的僧帽弁閉鎖不全が中等度以上, 左室駆出率0.28±0.055, 左室拡張末期容積係数113±33mL/m2, 左室収縮末期容積係数80.8±26.3mL/m2, tenting area2.7±0.9cm2, coaptation depth 1.1±0.3cmであった. 63例(79.8%)の患者がNYHA IIIまたはIV度であった. 僧帽弁形成はrigidまたはsemirigidリングを用いて弁輪縫縮をした. また症例に応じてedgeto-edge形成を行った. 同時に行った手技は冠動脈バイパス術49例(62%), 三尖弁形成術11例(13.9%), メイズ手術13例(16.4%)であった. 平均追跡期間は2±1.3年(中央値1.8年)で, 左室逆リモデリングは41例(51.8%)に認めたが, 38例(48.1%)では左室の大きさは変化しない, または拡大した. 左室リモデリングが進む症例では僧帽弁閉鎖不全の再発と症状の悪化が見られた. 中等度以上の閉鎖不全の再発は, 逆リモデリングを認めた群では0%, 認めなかった群では18.4%であった(p=0.008). 3年での閉鎖不全が軽度〜中等度以上の再発回避率は逆リモデリング群, 認めなかった群でそれぞれ74±11.7%, 62±9.2%(p=0.004), NYHAクラスは1.5±0.61, 2.0±0.72であった(p<0.0001). 逆リモデリングの予測因子は虚血性(p=0.04), 冠動脈バイパス術同時手術(p=0.02), メイズの成功(p=0.05), 短い心不全歴(p=0.06)であった. edge-toedge形成を追加することは, 逆リモデリングを起こりやすくする傾向であった(p=0.08). 機能的僧帽弁閉鎖不全を有効に形成できた患者の中で, 逆リモデングが認められた症例ではより, 形成術の耐久性がよく, より良い臨床成績を示した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords