Japanese
Title心臓疾患の画像診断:診断目的に応じた心臓核医学の検査手法
Subtitle特集 心臓疾患の画像診断
Authors汲田伸一郎, 福嶋善光, 桐山智成, 林宏光
Authors(kana)
Organization日本医科大学放射線医学
Journal循環制御
Volume29
Number2
Page127-131
Year/Month2008/9
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, 心臓画像診断におけるCT, MRIの発展は目覚しく, 日常診療においても広く利用されるようになってきた. とくに近年の多列CT(MDCT)の発展および普及により冠動脈形態を表現する診断法としてCT冠動脈像の臨床的有用性が確立してきた. インターベンション治療を踏まえたカテーテル検査の必要性は不変であるものの, 診断に限った領域では冠動脈CTがカテーテル冠動脈造影を凌駕している面が存在するのも事実である. このようなCTに代表される形態画像に対し, 生理・生化学的情報を映像化する「機能画像」の最たるものがSPECT/PETを用いた核医学画像であり, その特長の1つは病変の細胞機能を画像化できる点である. 本稿では, 診断目的に応じた心臓核医学の臨床応用法に関し記載を行い, 今後の展望を含めCT/SPECTデータを用いた心臓フュージョン画像の臨床利用にも言及する. 「心筋虚血の検出」心筋虚血の非侵襲的な検出法として負荷心筋血流シンチグラフィが汎用されており, 感度80〜90%, 特異度70〜90%程度の罹患冠動脈検出能が得られている. 運動負荷法としては自転車エルゴメータやトレッドミルによる多段階漸増負荷が用いられており, 心筋酸素需要を増加させることにより心筋虚血を誘発する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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