Japanese | |
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Title | 心不全におけるβ blockerの中枢神経系を介した有用性 Gourine A, Bondar SI, Spyer KM, et al:Beneficial effects of the central nervous system β-adrenoceptor blockade on the failing heart. Circ Res 2008; 102:633-6. |
Subtitle | 文献紹介 II |
Authors | 伊藤浩司 |
Authors(kana) | |
Organization | 九州大学大学院医学研究院循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 29 |
Number | 2 |
Page | 195-196 |
Year/Month | 2008/9 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 心不全患者に対して有用性を示すβ blockerは脂溶性を示すことから, 血液脳関門を通過し中枢神経系に作用している可能性が示唆される. 本研究は, 脂溶性をもつβ blockerであるメトプロロール(Met)の心不全に対する有益効果が脳を介したものであることを示したものである. (研究概要)ラット心筋梗塞モデルを作成し, 48時間後から脳室内にMetを投与し6週間後の左室容量(LVv)や左室拡張末期圧(LVEDP)の評価を行った. 梗塞サイズが30%未満の群では, Metの脳室内投与で, 有意にLVEDPおよびLVvの減少を認め, 梗塞サイズが30%以上の群でも, LVEDPの有意な低下を認めた. なお, Metを皮下投与した群では, いずれの効果も認めなかった. また, この研究では, 中枢神経系のどの部位にMetが作用するか検討するため, 中枢性循環調節に関与するいくつかの神経核に直接Metを投与し, 延髄孤束核がそのターゲットであることを明らかにした. さらに, 同部位におけるβ1 receptorの存在を免疫染色で確認した. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |