Abstract | 経緯私がひょんな縁でシンガポールに来てからはや5年が過ぎました. ここに来る以前は他の医局の先輩達のようにオーストラリアに行って臨床でHands-onを, という思いがあり, シンガポールの一文字たりとも脳裏にはありませんでした. 機会というものは向こうから勝手にやって来るらしく, 英語での履歴書作成をお願いしたマレーシア人に, 「里帰りのついでにシンガポールに行くんだけど, 一緒に行ってみないか?医療レベルは悪くないよ. 」という訳で4泊5日の観光旅行兼実地調査のノリで2001年5月に始めてこの地を踏みました. 第1印象は「暑い!でもきれい!」. 観光の方はしっかり要所を押さえ, マーライオン, シティホール, マウントフェーバーのロープウェイからセントーサ島などなど観て廻りましたが, 肝心の実地調査の方は散々. 事前にメールで返事を頂いていたNational University Hospitalに2日目に行ってみましたが, 連絡が上手くつかず, 立ち往生. 仕方なく通訳でおられた日本人女性に状況をうかがってみましたが, 返事は「心臓外科?そんなこと, この国でやってるはずがないでしょ. 」所詮はそんなところかと思いつつも, ダメで元々ということでNational Heart Centreを訪れたのが帰る前日でした. |