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Title | II 急性冠症候群に対するクロピドグレル治療中断後の死亡と急性心筋梗塞発症率 |
Subtitle | 文献紹介 |
Authors | 野々木宏 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター心臓血管内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 29 |
Number | 3 |
Page | 274-274 |
Year/Month | 2008/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 要約:クロピドグレルを中断後90日以内のイベント発生率が高く, 中断後のリバウンド現象が示唆される. 今後の要因分析や対策が必要である. 急性冠症候群(ACS)に対してクロピドグレルの使用が勧告されている. しかし, 継続時期についてはエビデンスがない. 本研究では, 米国退役軍人病院127施設での3,137例を後ろ向きコホート研究として, 中断後の心事故発生率(死亡と急性心筋梗発症)を検討した. 1,568例はPCIなしの薬物治療群で平均302日間使用し中止後平均196日間, 1,569例はPCI治療後で平均278日間使用し中止後203日間経過観察している. 前者では, 17%に死亡あるいは急性心筋梗塞発症し, その61%は中止後90日以内に生じていた. PCI群では中止後8%に死亡あるいは急性心筋梗塞発症し59%は90日以内に発症していた. クロピドグレルは, PCI適用の有無に拘らず, 中断後90日以内のイベント発生率が高く, 中断後のリバウンド現象が示唆される. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |