Japanese
TitleII 高CRPを呈する健常男女における血管イベントを抑制するロスバスタチンについて
Subtitle文献紹介
Authors野々木宏
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター心臓血管内科
Journal循環制御
Volume29
Number3
Page274-275
Year/Month2008/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract要約:高脂血症を有さず, 高CRPを呈する健常成人において, ロスバスタチンは主要な心血管イベントを明らかに抑制した. JUPITER(the Justification for the Use of statins in Prevention:an Intervention Trial Evaluating Rosvastatin)試験として, 26ヵ国1,315施設で実施された大規模多施設無作為比較試験である. 炎症マーカーであるCRPは心血管イベントの予知物質として確立され, 高コレステロール薬であるスタチン系薬物はCRPを低下させることが明らかである. そこで, 本研究は, 高CRPを有する正常LDLの健常成人でスタチンが効果があることを実証する目的で実施された. 効果が明らかになったため, 当初の5年間観察が約2年で中止された試験である. 2008年のAHAにおけるlate-breakingにおいて最も注目を浴びた発表であった. LDL 130mg/dl未満, CRP 2.0mg/L(0.2mg/dl)以上の男性50歳以上, 女性60歳以上の健常17,802例を対象とした. ロスバスタチン20mgあるいはプラセボを投与し, 経過中の心筋梗塞, 脳卒中, 血行再建, 不安定狭心症による入院, 心血管死を主要エンドポイントとした.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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