Japanese
TitleII 心房細動を有する心不全例に対するリズム治療か心拍数コントロールのいずれが適切か
Subtitle文献紹介
Authors野々木宏
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター心臓血管内科
Journal循環制御
Volume29
Number3
Page275-275
Year/Month2008/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract要約:心不全例の心房細動に対するリズム治療は, 心拍数コントロールに比べて, 心血管イベントによる死亡率を低下させない. 従来, 心不全例での心房細動は予後悪化の徴候であるため, 洞調律に戻して維持する治療方法が慣習として勧められてきた. しかし, 明確なエビデンスはこれまでにはなかった, そこで, 両者を比較検証するため多施設無作為比較試験が実施された. 対象は, 左室駆出率35%以下で心不全症状を有する心房細動例1,376例で, 682例がリズム治療, 694例が心拍数コントロールに無作為に分けられ, 37ヵ月間に主要エンドポイントを心血管死として経過観察された. 基礎疾患は半数が冠動脈疾患であり, 約4割が心筋症であった. また持続性心房細動は約7割であった. リズム治療には, 薬物治療抵抗例に電気的治療(cardioversion)が実施された. 洞調率維持には主としてアミオダロンが使用された. 薬物による心拍数コントロールには, 主にβ遮断薬とジゴキシンが使用された.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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