Japanese | |
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Title | III コエンザイムQ10は慢性心不全による死亡の独立予測因子である |
Subtitle | 文献紹介 |
Authors | 外須美夫 |
Authors(kana) | |
Organization | 九州大学医学研究院麻酔・蘇生学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 29 |
Number | 3 |
Page | 276-277 |
Year/Month | 2008/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | コエンザイムQ10は, ミトコンドリアの電子伝達系に必須のコファクターで心筋のエネルギー供給で重要な役割を果たしている. 慢性心不全患者では血漿中のコエンザイムQ10濃度が低下していると報告されている. また, 血漿全コレステロール値が低下している心不全患者は死亡率が高いと報告されている. 血漿コエンザイムQ10濃度はLDL-コレステロール濃度と良く相関することがわかっている. そこで筆者らは, コエンザイムQ10が慢性心不全患者の全死亡の予測因子であるという仮説を立て, 慢性心不全患者の血漿中コエンザイムQ10濃度と生存率の関連を調査した. 慢性心不全で入院した236人の患者から血漿サンプルを採取するとともに, 臨床経過を追跡した. 平均追跡期間は2.69年であった. 血漿中のLDL-コレステロール, 全コレステロール, コエンザイムQ10濃度を調べた. その結果, 平均年齢は77歳で, コエンザイムQ10濃度は0.18から1.75umol/Lで平均値は0.68umol/Lであった. 死亡を予測する至適コエンザイムQ10濃度は0.73umol/Lであった. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |