Japanese | |
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Title | スタチンによる動脈硬化性疾患の予防の分子メカニズム |
Subtitle | 特集 『スタチンの抗動脈硬化作用』 |
Authors | 北本史朗 |
Authors(kana) | |
Organization | 九州大学病院循環器内科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 30 |
Number | 1 |
Page | 3-7 |
Year/Month | 2009/5 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 『はじめに』 スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害剤)は, 現在世界で広く使用されている高脂血症治療薬である. スタチンは肝臓で, コレステロール合成経路におけるHMG-CoAをメバロン酸に変換するHMG-CoA還元酵素を可逆的にかつ競合的に阻害しコレステロール合成を阻害する(図1). その結果, 肝細胞表面のLDL(low density lipoprotein)受容体の発現が高まりLDLの取り込みが増加することで, 血中LDLコレステロールが低下する. また, スタチンは中性脂肪を低下させ, HDL(high density lipoprotein)コレステロールの増加作用も有する. これまでに, 血漿コレステロール値の上昇と動脈硬化性疾患との間に明らかな関連があること, 冠動脈心疾患予防に高LDLコレステロール血症の治療が重要であることが明らかとなっており, 多くの大規模臨床試験においてスタチンの動脈硬化性疾患の予防効果が実証されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |