Japanese | |
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Title | 自己血輸血とエリスロポエチン製剤について |
Subtitle | 講座 |
Authors | 面川進*, 脇本信博** |
Authors(kana) | |
Organization | *秋田大学医学部附属病院輸血部, **帝京大学医学部整形外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 30 |
Number | 1 |
Page | 25-30 |
Year/Month | 2009/5 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 『はじめに』 貯血式自己血輸血は輸血感染症などの同種血輸血の副作用を回避できる安全な輸血療法として定着してきている. 特に, 遺伝子組換えヒトエリスロポエチン1)が開発され, 自己血貯血に併用することで, 低体重, 低ヘモグロビン患者での適応拡大には大きな意義があった. しかし, 一方でエリスロポエチンを併用しなくても充分量の貯血が行われる症例もあるので, その適応は厳密に行われなければならない. 本稿では, 自験例を含めてエリスロポエチン併用の必要性および使用上の問題点と, 最近報告されているエリスロポエチンによる副作用などについて報告する. さらに, エリスロポエチンを含めた貯血式自己血輸血の保険算定上の留意点についても言及する. 『エリスロポエチン製剤』 エリスロポエチンは主として腎臓で産生されるアミノ酸165個からなる分子量約3万の糖蛋白である. 貧血や心肺疾患などの低酸素血症で産生が亢進し分泌され, 骨髄において赤芽球系造血前駆細胞に作用し赤血球への分化・増殖を促進する造血因子である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |