Japanese | |
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Title | 周術期における適切な抗血栓薬管理 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 矢坂正弘 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立病院機構九州医療センター脳血管センター・臨床研究センター脳血管内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 30 |
Number | 1 |
Page | 31-37 |
Year/Month | 2009/5 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 『はじめに』 周術期の抗血栓薬管理は日常臨床でしばしば問題となる. それは周術期に抗血栓薬を休薬すれば血栓・塞栓性疾患のリスクが高くなり, 一方, 抗血栓薬を継続すれば止血操作が困難になることが危惧されるからである. 本稿では各抗血栓薬の作用機序, これまでの研究や各学会のガイドライン, および指針を参照しつつ, 各周術期で休薬が必要か否か, 必要な場合の休薬期間とその間の血栓・塞栓症のリスク回避に言及する. 『抗血栓薬の作用機序と休薬期間の設定』 抗血小板薬の作用機序と休薬期間を図1と表1にまとめる. アスピリンは血小板のシクロオキシゲナーゼを不可逆的に抑制することで, アラキドン酸からトロンボキサンA2の合成を阻害し, 抗血小板作用を呈する. この作用は不可逆的であり, American College of CardiologyとAmerican Heart Associationの冠動脈バイパス術に関するガイドラインには, アスピリンや他の抗血小板薬を手術の7日前に中止するようにと記されている1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |