Japanese
Title循環制御の新たな治療―和温療法―
Subtitle総説
Authors鄭忠和, 池田義之
Authors(kana)
Organization鹿児島大学大学院医歯学総合研究科循環器・呼吸器・代謝内科学
Journal循環制御
Volume30
Number3
Page157-164
Year/Month2009/5
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「和温療法の歴史」温泉・入浴・サウナ浴は, 心身をリフレッシュし, 疲労回復にも有用で, 古くから「癒し」や「湯治」として色々な疾患の回復に有用とされてきた. しかし, 重症心不全患者は死と直結する病気のために, 心身共に極めて強いストレスのかかった状態にあり, さらに入浴は禁忌とされていた. 1989年1月, ある重症心不全患者の「死ぬ前に一度お風呂に入りたい. 」という言葉が「和温療法」をはじめる契機となり, 臨床研究がスタートした. <和温療法の命名>「和温療法」は, 心不全に対する新しい治療法として, 1989年に開発した全身療法であり, 「温熱療法」として啓蒙してきた. しかし, 「癌に対する高温での局所療法」も「温熱療法」として用いられており, 心不全治療としての「温熱療法」は, 方法ならびに臨床応用も癌に対する高温での局所療法とは全く異なり, 全身を60℃の均等低温サウナ浴で心身を和ませる・ぬくもり療法である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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