Japanese
Titleメタボリックシンドローム診断基準の行方
Subtitle巻頭言
Authors島本和明
Authors(kana)
Organization札幌医科大学
Journal循環制御
Volume31
Number1
Page1-1
Year/Month2010/7
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract健康日本21で, 厚生労働省は従来の2次予防(早期発見, 早期治療)を目指した成人病の概念から, 1次予防を目標とする生活習慣病という概念に改め, メタボリックシンドロームの考えを用いて健診に加えて保健指導を加えた特定健診, 特定保健指導の制度を2008年4月より開始した. 本邦においては, 生活習慣の欧米化により, 肥満・糖尿病・高脂血症が増加し, 元々高頻度の高血圧と共に, これら危険因子の集積が増している. そして, LDLコレステロールとは独立して, LDLコレステロール以外の危険因子が集積した病態をメタボリックシンドロームとし, 動脈硬化のハイリスク状態として位置づける考えが国際的にも一般的になりつつある. 1999年に, WHOがメタボリックシンドロームとその臨床診断基準を提示して以来7つの異なるメタボリックシンドロームの診断基準が提案されている. WHO(1999年), European Group of Insulin Resistance (2001年), American Association of Clinical Endocrinologist (2003年)は, インスリン抵抗性あるいはそれを表す糖代謝異常を必須として, 他の危険因子の集積としている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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